こんにちは、kuroです。
今回は、モーガン・ハウセル著の「サイコロジー・オブ・マネー」についてご紹介します。この本は、お金に対する心理学的なアプローチを探求し、裕福になるためだけでなく、裕福であり続ける方法を教えてくれます。
本の概要
「サイコロジー・オブ・マネー」では、お金を稼ぐ、貯める、投資するといった行動において、私たちの意識や行動がどのように影響されるかを掘り下げています。お金に対する一般的な誤解や、意思決定における心理的要因に光を当てています。
なぜこの本を選んだのか?
私がこの本に興味を持った理由は、日常のお金の管理に隠れた心理的な側面を理解したいからです。例えば、ロナルド・ジェームズ・リードのように、見た目は普通の職業でも巨額の資産を築ける人々の物語は、一見すると信じがたいものです。彼のような人物がどのようにして財産を築いたのか、その背後にある心理的な要因に迫ります。
金融の専門知識より大切なもの
モーガン・ハウセルは、お金を扱う上で最も重要なのは高度な金融知識ではなく、シンプルな行動と持続性だと語ります。本書では、「感情のコントロール」と「長期的な視野を持つこと」が、経済的成功を決定づけると強調しています。
経済的成功のカギを握るソフトスキル
シュミレーションと現実の違い
資産形成をする際にどんなに理想的なシュミレーションをしても、実際に本当の恐怖(恐慌)に直面すると人は逃げ出したくなる。
人間の心理的に「全財産を失うかもしれない」と言う恐怖心が下げ相場の底で資産を手放してしまう。
どれだけ頭のいい天才でも借金や、破産することがある。
過小評価されている人間のスキル
経済的に成功するためには「何をするべきかを知っている」より「そのときにどういった行動をとるのか?」が重要である。「わかっているけどその通り行動できない」あるいは「しない」人間には感情があるのでいつも理にかなった行動をとるとは限らない
「足るを知る」
「これで十分」と言う感覚を持つことの大切さ
人は一度成功すると、次の成功者のステージに上がりたくなる。
周りと比較してもっと成功しようと自身の大事な資産を危険に晒してしまう。
もし、何かしら成功できて資産を築くことができたなら、次のことを覚えることが重要です。
動き続けるゴールポストを止める
努力をして成功を収めても、それ以上に自分の欲が大きくなればいつまで経ってもゴールはできない、永遠に努力をし続けないといけなくなる。
努力して成功するのと同じぐらい「これで十分」と言う感覚を身につけることも大切。
「富」の比較ゲームに参加してはいけない
どんなに大金持ちでも、上には上がいる、自分が何のために「富」を築き上げるのか?
「切り札は最後まで出すな」と言う言葉があるように見栄を貼るほどかっこ悪いものはない。
ウォーレン・バフェットが大きな資産を築けた最大の要因
投資をする人でウォーレン・バフェットのことを知らない人はいないと思うくらい偉大な投資家ですが、彼が資産を気づけた最大の要因は70年以上も投資を続けていたからです。
バフェットの年平均パフォーマンスは22%と言われています、これでも驚異的な数値ですが実は世界には彼よりも高いパフォーマンスを出している投資家は多くいます。
なぜそれでもバフェットの方が資産は多いのか?それは単純で彼ほど長期にわたって投資をし続けた投資家がいないからです。
単年ではバフェットを上回る成績を残せても大きくリスクを取ってるせいで次の年はパフォーマンスが落ちるか最悪破産するかです。
簡単に説明すると、バフェットは70年間市場で生き延びたということが成功の最大の要因です。
理解しているけど実感しにくい「複利」の力
NISAが始まってからよく耳にするようになった「複利」と言う言葉ですが中々実感できている人は少ないと思います。ロナルド・ジェームズ・リードやウォーレン・バフェットが富を築けたのもこの「複利」の力が大きかったと思います。
「複利の力を最大限に利用する方法は?」バフェットのように高いリターンを目指すのではなく、単純ですが、長く投資を続けることが一番の方法です。
要は、複利とは長い年月をかけて積立や額を増やせる場合にのみ効果を発揮すると言うことです。
投資の最重要アドバイスは「黙ってじっと待て」
みんなバフェットのポートフォリオや投資手法に興味が行きがちですが、一番目を向けるべきは彼が4/3世紀にわたり投資を続けていたと言う事実です。
景気循環やトレーディング戦略、産業分析に関する本は無数にある。だが、投資に関する最強かつ最重要のアドバイスが書かれた本のタイトルは。『黙ってじっと待て』であるべきだ :モーガン・ハウセル
裕福になること、裕福であり続けること
世の中にはお金を稼ぐ方法はたくさんありますが、お金を持ち続ける方法は一つです。
それは倹約と心配性の組み合わせだと本書ではされています。
「有能であること」と「生き延びること」は全く別のスキル
投資をする上で絶対に避けなければならないのが市場から撤退すること。
長年繁栄し続けている会社の社長も成功の秘訣は「常に倒産を恐れている」「昨日の成功が、明日の幸運につながると剣が得てはいけない」と答えている。
安全域を作る
自分の計画通りにいかない可能性を踏まえて計画すること、アメリカでの同時多発テロ、リーマン・ショックなどの金融危機、新型コロナウイルスの猛威、過去にもこれだけ予想だにしない事件が発生したように、未来も予測はできない。
なので、そのこと踏まえた上で臨機応変に対応できるよう十分に安全域を確保した計画が優れた計画である。
この安全域が広ければ広いほど、臨む結果を得やすくなる。
この耐久力があるからこそ、時間を味方につけ、長期間にわたって勝負を続け、低確率の結果からしか得られない最大の利益を手に入れやすくなる。
現金を十分に残す誤りの余地目標を低く設定すると「想像もつかないような事態」から身を守ってくれる。
真の富とは何なのか?
結局のところ、本当の意味での「富」とは何なのか?
この世で一番価値のあるものは何なのか?
自分で自分の時間をコントロールできる人
自分の趣味に没頭したり、給料は安くてもやりたい仕事を選べたり、周りや環境に左右されずに自分のペースで生きている人々。
見た目はごく普通の人でわかりにくい
高級な時計やブランド品を身につけている人ではなく、清潔感はあるが派手な見た目ではなくどこにでもいるような人が意外にお金持ちだったりする。
人は目に見えるものから誰かの財務状況を判断しようとする。
余程親しい仲でない限り、他人に直接銀行口座の中身や、財布の中身を聞く事はできない。だから、誰かの経済的な成功を測るとき外見に頼ることになるが、実際には、真の富とは高級車や大きな家に使うことのなかったお金のことである。
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