こんにちは、kuroです。今日はジョージ・レナードの『達人のサイエンス』をご紹介します。この本は、日々の練習と持続的な努力がどのようにして成果につながるかを探求しています。特に、途中で投げ出すことなく、自分の好きなことや必要なことを極めたい方におすすめの一冊です。
この本はどんな本?
『達人のサイエンス』は、マスタリーを達成する過程で直面するプラトー(成長の停滞期間)や挫折を乗り越える方法を提案しています。ジョージ・レナードは、心理学者であり身体活動の専門家として、成功への道が単なる成果だけでなく、持続的な成長プロセスそのものに価値があることを力説しています。
この本を選んだ理由:
私が『達人のサイエンス』を選んだ理由は、単に技能を磨くことの重要性を学びたいからではなく、持続可能な成長と自己実現のプロセスを深く理解したいと思ったからです。多くの場合、私たちは成功の瞬間に焦点を当てがちですが、この本は成長のプロセスそのものに価値を見出し、日々の努力と忍耐が最終的な成果にどのようにつながるかを教えてくれます。また、プラトー期間をどのように乗り越え、モチベーションを保つかについての洞察も求めていました。
マスタリーの概念
プラクティス(練習)の大切さ
今ではYOUTUBEやネットの発展でプロのアスリートの練習や、効率的なトレーニング方法などの情報が簡単に手に入るようになりました。
私はネットが発展するまでは「プロのアスリートや何かの分野で成功した人は自分たちが知らない特別なトレーニングをしてるんじゃないか」と方法ばかりを追い求めていましたが、実は偉大なアスリートも基礎的なトレーニングを何よりも大事にしていることに気が付きました。
「マネー」の呼び名で有名なボクシングのフロイド・メイウェザーJrは、非常に凄まじい練習量で有名です。
彼の名言で「お前らが休んでいるとき、俺は練習している。お前らが寝ているとき、俺は練習している。お前らが練習しているときは、当然俺も練習している。」と言う言葉を残してるように偉大な成果を残した人は誰よりも努力(練習)してるんだと思います。
マスタリーとは日々基礎的な練習を積み重ねる人で特別な才能を持つ人のことではない。
最終的な目的地にたどり着くことはあり得ない(完全にマスターできるような技能は、大した技能ではない)メイウェザーや、イチローは引退しても、トレーニングを続けています。
マスタリーに到達できない3つのタイプ
ダブラー(Dabbler):
ダブラーは、多くのことに興味を持ち、新しいことを始めるのが得意です。しかし、興味を持ったり、新しいことを学び始めるのは得意でも、それを継続することや深めることが苦手です。興味を持つことは得意でも、成長やマスタリーに至るまで続けることが難しい傾向があります。
オブセッシブ(Obsessive):
オブセッシブは、特定の分野や活動に熱中することが得意です。彼らはその分野で高いスキルや知識を持つことができますが、他の分野や興味にはあまり関心を示さず、バランスの取れた人生を送ることが難しい傾向があります。
ハッカー(Hacker):
ハッカーは、柔軟性と創造性を持ち、さまざまな分野で使えるスキルを身につける人々です。しかし、彼らは目標や夢を持つことができず、方向性を見失いがちです。多くのことに興味を持ち、さまざまなスキルを身につけることができるが、それが統一された目的や方向性を持つことに結びつかない傾向があります。
これらのタイプは、それぞれの特徴や課題を持ち、真の成長やマスタリーに向けて取り組む際に克服すべき障壁となる可能性があります。
プラトーって何?
・出口の見えない洞窟のようなもので、なかなか成果が見えない長い努力の時期。
・マスタリーも道では、思ったより早く成果が出るものではなく、何度も大幅に後退しながら、延々と続く期間がある。
・達人はほとんどの期間をプラトーで過ごすが、皆に共通していることはプラトーが好きである。
プラトーとスランプの違い
プラトーとスランプは、経済や個人の成長に関連した異なる状況を表す言葉です。
- プラトー: プラトーは、成長や進歩が一時的に停滞し、安定した状態になることを指します。経済用語では、成長率や生産活動が一定期間にわたって停滞し、変化が見られない状況を指すことがあります。プラトーは、成長の停滞が一時的であることを示唆し、その後の再度の成長や改善を期待することがあります。
- スランプ: スランプは、経済活動や業績が急速に悪化し、マイナスの成長や不況に陥ることを指します。景気後退や経済的な不況が続く中で、失業率が上昇し、生産活動が減少する状況を示します。スランプは通常、経済がマクロレベルで不調を経験しているときに使用されます。
要するに、プラトーは成長の停滞を指し、スランプは経済の急速な悪化を指します。プラトーは一時的であり、通常は成長の再開や改善が期待される一方、スランプはより深刻で持続的な経済的な不況を示します。
意識的な努力
マスタリーへの道は険しいものであり、成功を手にするためには努力が欠かせません。自己のスキルを向上させ、新たな能力を身につけるためには、継続的な訓練が必要です。成功への鍵は、終わりのないマスタリーのプロセスにあります。成長するにつれて、基本動作の繰り返しは不可欠です。特別な才能があるわけではなく、努力や練習が重要です。人間は他の動物とは異なる優れた能力を持っていますが、それが開花するためには、途中で諦めずに努力を続けることが不可欠です。
マスタリーに到達するために必要なこと:
マスタリーへの旅は一朝一夕で完了するものではありません。ここにいくつかの実践的なステップを挙げます:
- 毎日の練習を計画する:
- 自分が向上させたいスキルについて、毎日少なくとも30分を練習に充てるよう計画を立ててください。この習慣が、技能の向上とマスタリーへの道を築きます。
- 週次の目標を設定する:
- 短期目標を設定し、それを達成することでモチベーションを保ちながら、自分自身に挑戦し続けることが重要です。週に一度、達成した目標と次週の目標を評価して調整します。
- 月次レビューで進捗を確認する:
- 毎月の終わりに、その月に学んだことや成し遂げたことを振り返ります。この時点で、進捗が計画通りでない場合は、戦略を見直し、必要な修正を加えてください。
- フィードバックを積極的に求める:
- コーチやメンター、同僚から定期的にフィードバックを求め、自己改善のための具体的なアドバイスを得ることが成功への鍵です。このフィードバックをもとに、練習方法や学習戦略を調整します。
- 学びを文書化する:
- 学んだことや感じたことをジャーナルに記録することで、自己反省を深め、次のステップへの洞察を得ることができます。この記録は、後で振り返ることで、どれだけ成長したかを具体的に確認するのに役立ちます。
これらのステップは、日々の努力が最終的にどのように成果につながるかを示し、マスタリーへの道を具体的に描くためのものです。
この本の感想
『達人のサイエンス』は、成長の旅を続けるすべての人々に、その道のりで直面するであろう挑戦と報酬について洞察を提供します。この本は、仕事や趣味、学問など、あらゆる分野で自己改善を目指す方にとって、実践的な指南書となるでしょう。ぜひ一度手に取って、達人への道の第一歩を踏み出してみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。この本から学ぶことで、日々の成長がいかに重要かを再認識し、あなた自身のマスタリーへの旅に役立つことを願っています。
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